下部リーグの現実と歓喜の輪
開幕戦はまさかの中止
4/17から開幕する予定だったリーグ戦の初戦は相手チームの都合により中止に。
不戦勝で勝ち点3かと思いきやそのクラブは今シーズンを通して戦わないため全てなかったということになった。
それぞれが仕事をしながら行われるいわゆる社会人リーグなのでこう言った事情は仕方ないし下部リーグあるあるかもしれない。
進化を感じた第2節
それから我々は2回の水曜日と木曜日練習を行い、金曜日に第2節を迎えた。
僕にとってはスウェーデンでの公式戦デビュー。
試合前はニヤニヤが止まらなかった。
待ちに待った公式戦だったのでチームメイトもみんな気合とやる気に満ち溢れてウォーミングアップからみんなキレキレで動いていた。
結果は4ー0の圧勝
相手の戦意を消失させる3点目を決め、僕の周りには歓喜の輪ができていた。
これまで色々なリーグでプレーしてきたけど得点を取れる機会は少なく開幕戦でとったことも一度もなかったので僕自身もかなり嬉しい得点だった。
喜び慣れていないせいか、まるで大阪のグリコのようなポーズで自チームベンチ前まで走っていったんだがチームメイトに
「ゴールセレブレーションの練習した方がいいな」
と茶化されたんだが、そんなことでもコミュニケーションを取れることに喜びを感じた。
僕が得点を重ねたい理由
サッカーをしていれば誰だって得点を取りたい、そういうものだと思う。
大きな理由の一つに得点を重ねて名前が乗ることで上のリーグのクラブが目を付けるということもある。
もちろん海外でプレーしている以上、どこまでも上を目指すのは当たり前でそこを見据えてやるべきではあるんだが
そこだけが先行してしまうと周りが見えなくなり信頼を失ってきたのが今までの僕である。
誰も知らない行ったこともない言葉も全てわかるわけではない国で自分で見つけて連絡を取り、身寄りのない自分にプレーする機会を与えてくれた。
そんなクラブの役に立つ得点をして喜びを分かち合う、それが今の自分にとっての原動力。
求めるものが大きすぎてギャップを感じてうまくいかないと周りのせいにしてがんばらなくなる、あの頃の自分はプロを目指すに値しないメンタリティで生きていた。
新しいメンタリティに変えられた自分があえて選んだ難しい道
綺麗事に思われる確率80%くらいだと思う。
でも今の自分にものすごく可能性を感じるし毎日が充実してワクワクが止まらない。
得点重ねて、いつかかっこいいゴールセレブレーションをチームメイトに披露してやりたい。
失敗と言わせないサッカー海外挑戦
こんにちは
この頃、高校卒業後や大学卒業後に海外に挑戦する選手がとても多くなっていますが、
よくこんな話を耳にします。
「チームと契約できなくて、日本に帰ることになった」
「聞いていた話と違くて、蓋を開けてみたら練習参加するチームがなかった」
せっかく覚悟を決めて、安くない金額を代理人に支払ってこの仕打ちはきついですよね・・・
実力社会なのでもちろん仕方ない部分もありますが・・・
僕もそういった経験をしたうちの一人です。
そこで今回、タイトルにもある通り「この挑戦が失敗だった」と思わないために
僕の経験を交えてお話しできればと思います。
今すぐプロ契約!それしか考えていません!という方はこの先見るだけ時間の無駄だと思います。
そもそも海外挑戦するための手段とは?
ここでは大きく3つに分けて
①大手留学会社
②個人代理人会社
③自分で全て手配する
①大手留学会社
渡航する国にもよりますが費用は多めにかかるイメージです。
その分渡航前のビザ申請サポート、現地でのサポート、語学学校の手配、ホームステイ先や住居の確保
はほぼ確実に行ってくれます。
大手なりのコネクションの多さや幅の広さにより練習参加先がなくなったという話はほとんど聞いたことがありません。
初めて海外に行く人が依頼するには良いでしょう。
②個人代理人会社
こちらに関しては、本当に人によります。
過去に知り合いに紹介してもらった個人代理人を通して渡航した時の話ですが
住居はその代理人のアパートの一室
数日後に彼ら夫婦が引っ越し(しっかり引っ越しを手伝わされました)
さらに数日後、アパートの契約が切れるから語学学校の寮に移動してほしいと伝えられ
それ自体は納得のいくことでしたが、語学学校に支払いがされておらず寮を追い出されそうになりました。
サッカーでもその国は選手登録をしていないと練習試合にも出れず、クリスマス休暇明けだったので練習もボール回しと走りだけ、クラブから獲得の意はありましたが
その代理人とは縁を切りたくてお断りしました。
こちらに関しては慎重な判断や周りの意見を十分に聞く必要があります。
*もちろん良い方の話も聞きます。
③自分で全て手配する
僕が今回選んだ手段です。
もちろんこの方法でプロ契約を結ぶというのは無理です。
そもそもプロ契約する際にはクラブとの間に必ず代理人がつかなければならないものだからです。
この方法の最大のメリット
全て自分でコントロールできる
というところです。
もしかするとデメリットにもなり得るかもしれません。
しかし、少なくとも誰かの仕事の不手際によって不快な思いや辛い思いをしなくて済みます。
ただ難点もあり
ビザ申請、チーム探し、住居探しの全てを自分で行う手間と労力
この渡航によってサッカー選手として給料をいただくのもかなり難しい
ただ、ワーキングホリデーを申請し渡航すれば現地での就労も可能なため
生活していくことは可能です。
・現状サッカー選手として大きなお金を稼ぐことができていない
・代理人関係でいい思いをしてこなかった
・自分を1から見直したい
そんなくすぶっている選手にはおすすめの方法です。
言ってしまえばこの渡航は見知らぬ地に出向き、自分自身を売り込む飛び込み営業です。
リサーチし、プランを立てて行動する
と言ったように生きていく上で大切な要素を自分の生活をかけて経験する、
活躍した先には必ず新しい出会いと新しい舞台は用意されるものです。
そこから代理人をつけるという選択もあります。
サッカー人生を終えてからの方が長いセカンドキャリア、「サッカー選手」としての価値を高めるのはもちろん、「社会に生きる一人の人間」としての価値をサッカーを通して高める。
これも一つの海外サッカー挑戦の形であり、新しいスタンダートとして浸透していってほしいと思います。
*代理人に関する記述は全て僕が経験したもので全ての会社が文章のようなものではありません。
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最後まで読んでいただきありがとうございます!
本ブログでは海外サッカー挑戦する選手の情報収集の場として使ってもらえるような
記事も書いていきます!
人は謙遜で痩せる
こんにちは。今日は僕の持論を展開していこうと思います。
謙遜すると痩せるってほんとかよ
今回のタイトルにもある「謙遜」
多くの人が褒められて謙遜した経験があるはず。
A ○○って頭いいよね
B そんなことないよ〜
A 君は本当によくやっているな
B とんでもないです、もっと頑張ります
なんかこういうのが多いイメージ。
こういう場合の褒められる側は内心そうは思ってないことに褒めた側も気がついているはず。
いつからか我々は反射的な謙遜を身につけている。
ただこのやり取りだけだとつまらないし、本当のコミュニケーションということができるのだろうか?
だからどんどん痩せていってしまう、心が。
SUPER BEAVERの「アイラヴユー」
この言葉が僕に突き刺さり、意識し始めるようになったのは
僕が愛してやまないバンドの曲を聞いてから。
巷を騒がせているSUPER BEAVERというバンドだ。
メッセージ性の強い彼らの曲は常に僕のモチベーションを上げ、大袈裟に言えば人生の基盤のようなものになりつつある。
「謙遜してばかりじゃ心が痩せちゃうぜ」
今回のテーマに加えて
このアイラヴユーという曲では、
「アイラヴユーを伝えたい 愛してる 愛してる」
というフレーズがある。
僕たちの会話の中にありふれているカタカナ言葉だけど、言葉だけが一人歩きして本質を忘れてしまってはいないかい?
そういったことを感じた。
どの曲にも必ずそんなメッセージが込められている。
聴けば虜になります。
僕を変えてくれた「脱・謙遜」
サッカー選手としての僕はやせ細っていた。
いまいち自分のいいところに自信が持てずにこれまでプレーを続けてきた。
確かに自信を持っているプレーはあった、でもそれを全面に出してプレーできていたかと言われればそうではない。
もっとドリブルに自信持てよ!
そう言われても謙遜を続けていた、内心はそうではないのに。
自信を持つことでその自信が誰かによってへし折られてしまうのが怖かったのだと思う。
そんな自分を変えた行動が誉められたことに対して自分を肯定したことだった。
ある日の練習、ゲーム形式の休憩中にチームで作戦会議中にある一人が
お前本当にクイックに動くなあ
いつもならばサンキューで済ませていた会話だが
うん、俺クイックなんだよ
いつもと違う返答をしてみた。
多分初めてくらいに自分の能力を人前で肯定した瞬間だったと思う。
それですぐ自分が変わったわけではなく、そう言ってしまったことでもうどこまでもそれを追い求めたくなるマインドに変わっていった。
それから試行錯誤を重ね、俊敏性を活かしたプレーとはと考えるようになり試合や練習では自分の成長を実感する機会が増えた。
脱・謙遜によって生まれた自分の新しい結果であった。
大切なのはシチュエーションとタイミング
自分の発する言葉で成長を阻害してしまうほど勿体無いことはない。
ただ日本の社会で生きていく以上、謙遜し低姿勢で行くことは避けることはできない場面もあるだろう。
何でもかんでも自分を褒め称え人の不快感を与えてしまうのはかえって逆効果にもなり得る。
謙遜をすることで心が痩せていくというよりは、謙遜”ばかり”しないことで自分のなかで
つっかえていたものが解消されより豊かな心を持って生きていくことができるかもしれない。
今更聞けない海外サッカー挑戦のビザのお話
こんにちは!
初めて海外に挑戦する時にまず知識を持っておくと良いのがビザについてです。
全てのビザで滞在経験があるので経験をもとにお話していこうと思います。
より簡潔に、よりわかりやすくまとめてみました。
ビザの種類
①就労ビザ
現地で仕事を目的として滞在、企業やクラブを通して発行さるビザ
基本的にこのビザがクラブによって手配される場合はプロ契約です。
クラブから受け取る報酬の総支給(サラリー、家賃など)がその国によって定められている月給の最低賃金を上回っていることを証明する必要があります。
もちろん日本代表の選手やJリーガーはもちろん、
大卒や高卒で東南アジア、マルタ、リトアニア、ラトビア、モンテネグロなどの国でプレーしている選手は就労ビザが発行されていることがほとんどです。
②語学ビザ(学生ビザ)
現地の学校に通い勉学を目的とする渡航のためのビザ
一部国ではの就業も可能です(就労時間の制限あり)
就労ビザの取得が極めて難しいイギリス、スペイン、ドイツに渡る選手の多くがこのビザを利用して現地でサッカーリーグに挑戦しています。
また更新が可能な場合もあり、語学を習得し同じ国に複数年滞在できるメリットもあります。
③ワーキングホリデービザ
現地での就学、就労いずれも可能なビザ
18歳〜30歳の間にワーホリ協定国に渡航が可能です。
(イギリス、オーストラリア、スペイン、ドイツなど全26カ国)
また②語学ビザからワーキングホリデーを申請して再び滞在できる国もあります。
*イギリス、アイルランドは抽選
④ビザなし
ヨーロッパや多くの国ではビザなしで基本的には90日以内の滞在が許可されています。
基本的にビザなしでの渡航でサラリーを受け取ることはNGです。
しかしグレーな方法ではありますが、現金手渡しで給料を受け取ることもあります。
短期のトライアルのための渡航、*ビザランで滞在をするケースがほとんどです。
*ヨーロッパではシェンゲン協定国ではビザなしの滞在は最大90日ですが、シェンゲン協定国外に90日滞在しもう一度90日滞在することが可能。
つまり1年のうち180日滞在することが可能でこれを繰り返してヨーロッパに滞在し続けること。
クロアチアなど東ヨーロッパの国でプレーする選手がよくやる方法です。
いかがでしたか?
ビザの手続きや滞在可能日数に関してはそれぞれの国によって異なるので、代理人や自分で詳しくリサーチすることをお勧めします。
何もわからず、ただ代理人に言われるがままに渡航するのは非常に危険です。
少しでもこの記事が読者の皆さんのお役に立ち、嫌な思いをする選手が一人でも減ることを祈っています。